ICOCA（イコカ）チャージでポイントが貯まるクレジットカード

地元の方はよくご存知でしょうが、関西エリアの交通系ICカードと言ったらICOCA（イコカ）ですよね。今回はICOCAにおすすめの利用法をご紹介しましょう。

ICOCA(イコカ）のチャージには現金を使用する人も多いと思いますが、クレジットカードを使う方がずっと便利でおトクです。

「ICOCAって現金以外でもチャージできるの？」って思った方は、ぜひ当記事をチェックしてくださいね。

ICOCAって？関西圏の交通系ICカードの基礎知識＆使い方

改札に軽くタッチするだけで通れる交通系ICカードと言ったら、全国的にはやはり首都圏のSuicaが有名ですよね。

しかし全国の鉄道エリアにも、それぞれ固有の交通系ICカードが存在します。ICOCAもその一つで、JR西日本（西日本旅客鉄道）が発行しています。

ICOCAは全国の鉄道・バス・コンビニ等で使える

同じ関西圏の交通系ICカードとしては、PiTaPa（ピタパ）もよく利用されています。こちらはスルッとKANSAI協議会が提供しています。

関西で交通系ICカードと言ったら、以下のどちらかになります。

• ICOCA（イコカ）：JR西日本
• PiTaPa（ピタパ）：スルッとKANSAI協議会

ICOCAもPiTaPaも地元だけでなく、日本全国のJR・私鉄・バスや・コンビニなどでも使うことができます。これは首都圏のSuicaやPASMOと同様ですね。

ICOCAにはモバイルやクレジット一体型がない

しかしICOCAには、首都圏の交通系ICカードとは異なる点があります。まず第一に、ICOCAにはモバイルタイプがないため、スマートフォンでは使うことができません。

「2023年春にモバイルICOCAが導入予定」という情報もあるのですが、現時点（2022年11月）ではまだ詳しいことは分かっていません。

またICOCAカードにはクレジットカード一体型が存在しないことも、首都圏の交通系ICカードとは違う点です。

つまりこれからICOCAを始めようと思ったら、ICOCAカード以外に選択肢がないんですね。

ICOCAとSMART ICOCAの２タイプがある

しかしICOCAカードには、実は２つのタイプが存在します。それが「ICOCA」と「SMART ICOCA」です。

それぞれに「こども用」や「定期券」も選べるのですが、ここでは通常タイプのICOCAとSMART ICOCAについてのみご説明しましょう。

以下はそれぞれの違いを表にまとめたものです。

両者の最大の違いは、ICOCAは現金でしかチャージできませんが、SMART ICOCAはクレジットカードによるチャージが可能だという点です。

	ICOCA	SMART ICOCA
属性	無記名	記名
入手方法	窓口、券売機	■JRおでかけネットで申込む（※） ■申込書を郵送
初期費用	2,000円（保証金500円込）	2,000円（保証金500円込）
チャージ	現金	現金、クレジットカード

（※）本人確認書類として運転免許証が必要

どちらも初期費用として2,000円が必要

ICOCAとSMART ICOCAは、いずれも初期費用として2,000円が必要なのは共通しています。

この2,000円の内訳は、チャージ代金1,500円分と保証金（デポジット）の500円で、どちらも手に入れたらすぐに使い始めることができます。

500円のデポジットは、カードの解約時に返してもらえます。ただし解約方法は、以下の様にそれぞれ手続き方法が異なりますのでご注意ください。

• ICOCAの解約：JR西日本のみどりの窓口にて手続き
• SMART ICOCAの解約：問い合わせダイヤルに電話

ICOCAは手続き不要！購入すればすぐに使える

通常のICOCAカードは無記名式ですので、入会手続きは一切必要ありません。駅窓口や券売機で、チャージ済みのものを何時でも購入できます。

1枚につき500円のデポジットは必要ですが、通常のICOCAカードは1人で何枚持っても構いませんし、誰かにプレゼントすることも可能です。

免許証のない人は要注意！SMART ICOCAには時間がかかる

一方のSMART ICOCAは記名式ですから、入会手続きが少々面倒ですし、カードの入手までには時間もかかります。

郵送よりはネットの方が早いのですが、JRおでかけネットで申し込む場合、本人確認書類には運転免許証しか利用できません。

運転免許証をお持ちでない方は、駅に設置の「SMART ICOCA申込書」を利用して、郵送で申し込みましょう。

申込書をポストに入れてからSMART ICOCAカードが手元に届くまでには、2週間以上を要するケースもあります。

またネットと郵送どちらで申し込む場合も、SMART ICOCAにはクレジットカード番号が必要です。まだクレジットカードをお持ちでない方は、先にそちらに取りかかってください。

ICOCAは駅やコンビニでチャージできる

次にICOCAのチャージ方法を見ていきましょう。ICOCAもSMART ICOCAも、以下の場所でチャージすることができます。

現金でチャージする場合は、1,000円、2,000円、3,000円、5,000円、10,000円からお好きな金額を選ぶことができます。

SMART ICOCAはクイックチャージが便利！

SMART ICOCAなら、現金の持ち合わせがなくてもクレジットカードによる「クイックチャージ」が可能です。

手順は簡単で、SMART ICOCAを挿入してチャージ金額を選択するだけでOKです。クイックチャージには、現金もクレジットカードも必要ありません。

クイックチャージの場合は、3,000円、5,000円、10,000円からお好きな金額を選べます。

SMART ICOCAはオートチャージできない

ただしSMART ICOCAは、オートチャージには対応していません。なので残高が減ってきたら、その都度自分でチャージする必要があります。

ICOCAがオートチャージに対応していないことも、首都圏の交通系ICカードとは異なる点です。

オートチャージじゃないと嫌だという方には、ICOCAではなくPiTaPaをおすすめします。クレジット一体型PiTaPaを申し込めば、PiTaPaにオートチャージを設定することが可能です。

ICOCAを使えばポイントが貯まる！

ICOCAではオートチャージが使えませんが、クレジットカードでクイックチャージすれば、チャージ額に応じてポイントが貯まるというメリットがあります。

またクイックチャージで貯まるポイントとは別に、ICOCAの利用に対し「ICOCAポイント」も計上されますので、ダブルでおトクですよ。

ICOCAポイントを貯めるには自動券売機での事前登録が必要ですが、SMART ICOCAの場合は登録しなくても、自動的にICOCAポイントが貯まっていきます。

ICOCAチャージでポイントが貯まるクレジットカードは限定される

ICOCAへのチャージには殆どのクレジットカードを利用できますが、実はチャージでポイントが貯まるのは一部のカードに限られます。

同じチャージするなら、絶対にポイントが貯まる方がいいですよね。

もしもポイントが貯まらないクレジットカードでICOCAにチャージし続ければ、長い間には結構な額を損することになるでしょう。

次にSMART ICOCAのチャージでポイントが貯まる、お得なクレジットカードをご紹介します。

ICOCAチャージでポイント貯まる！J-WESTカード ベーシック

最初にご紹介するのはJ-WESTカード「ベーシック」です。ICOCAのチャージでポイントが貯まりますし、JR西日本が発行するカードだけに旅行関連の優待も豊富です。

J-WESTカード「ベーシック」は鉄道利用の多い方に、ぜひお持ちいただきたい1枚です。ではこのカードの詳細を見ていきましょう。

ICOCAにチャージすれば年会費は実質無料！

J-WESTカード「ベーシック」はコストをかけたくない方にもおすすめです。

1,100円（税込）の年会費は初年度無料で、2年目以降は前年に一度でもカードを使えば年会費を請求されることはありません。

J-WESTカードをSMART ICOCAに登録してクイックチャージすれば、どなたでも無理なく無料条件を達成できるでしょう。

基本の還元率は0.5％

J-WESTカードを使うと、1,000円につき5ポイント貯まります。基本の還元率は0.5％で、SMART ICOCAにチャージした時も還元率は同じです。

駅ナカ・駅チカの優待店でJ-WESTカードを利用すると、ポイントが最大6倍も貯まってお得ですよ！優待店はこの他にも多数存在します。

• 大丸京都店：2倍
• マネケンJR京都駅店：3倍
• エキマルスイーツ新大阪店：3倍
• ラ・パレットJR大阪駅店：6倍
• LUCUA：6倍
• 天王寺ミオ：3倍

このカードで貯めたポイントは、券売機などでICOCAにすぐチャージできるのが便利ですよね。1ポイント＝1円相当としてICOCAで再利用できるので無駄がありません。

ポイントチャージの手続きをすると、10ポイント単位で残高すべてがICOCAにチャージされます。

宿泊・レンタカーなどが割引で利用できる

またJ-WESTカード「ベーシック」会員の方には、以下のJR西日本グループの割引や優待が適用されるのも楽しみです。

• 日本旅行：次回以降に使える「ご利用券」プレゼント
• 駅レンタカー(西日本・四国・九州・東海)：10％割引
• ホテル日航関西空港：10％割引
• 嵯峨野観光鉄道：オリジナルグッズプレゼント
• Jホテルグランヴィア：10％割引
• Crosta京都（一時預り・キャリーサービス）：100円割引

鉄道運賃の割引サービス＆旅行保険なども付帯

また鉄道ではJR西日本の「e5489」の予約が割引運賃になるほか、ICOCAで新幹線に乗れる「スマートEX」を利用できます。

J-WESTカード「ベーシック」は鉄道での移動の多い方にとって、非常にメリットの多いクレジットカードですね。しかもこのカードには以下の保険まで付帯します。

• 海外旅行傷害保険：最高2,000万円、利用付帯
• 国内旅行傷害保険：最高1,000万円、利用付帯
• ショッピング保険：年間最高150万円

ICOCAチャージでポイントが貯まる！その他のおすすめカード

SMART ICOCAへのクイックチャージでポイントが貯まるクレジットカードは、J-WESTカード以外にも何枚か存在します。

ただしポイント付与サービスは急に改変・廃止される可能性もありますので、新規入会する際には必ず公式サイトを確認してください。

リクルートカードは年会費無料！ICOCAチャージで1.2％還元

ICOCAへのチャージで最も還元率が高いのがリクルートカードです。

基本の還元率が1.2％と高く、SMART ICOCAにチャージした時も同じだけポイントが貯まります。

ただしJCBブランドではICOCAにチャージできませんので、お申し込みの際にはブランドの選択に注意しましょう。

ICOCAにチャージできるのは、VISAブランドもしくはMastercardブランドのどちらかに限られます。またどちらのブランドにも、チャージポイントの付与対象として月3万円という上限が定められています。

リクルートカードはnanacoやモバイルSuicaへのチャージでもポイントが貯まりますが、これらのチャージ額も3万円に含まれます。

リクルートカードで貯まるのはリクルートポイントですが、サイト上で瞬時にPontaポイントに交換できます。リクルートカードはPontaポイントを貯めている方にもオススメですよ。

またリクルートサービスを利用すると、以下の様にポイントアップする楽しみがあります。

• ポンパレモール：＋3％〜
• ホットペッパーグルメ：＋1名に50ポイント
• ホットペッパービューティー：＋2％
• じゃらん：＋2％

リクルートカードは年会費が永年無料にもかかわらず、以下の保険がセットされている点も見逃せません。

• 海外旅行傷害保険：最高2,000万円、利用付帯
• 国内旅行傷害保険：最高1,000万円、利用付帯
• ショッピング保険：年間最高200万円

PayPayカードも年会費無料！ICOCAチャージで1.0％還元

年会費無料のPayPayカードも、SMART ICOCAへのクイックチャージで1.0％分のポイントが貯まります。

PayPayカードは基本の還元率が1.0％ですから、何に使っても高還元です。コード決済はPayPay・交通はICOCAの利用で、日々効率的にポイントが貯まっていくでしょう。

特にネットショッピングの「Yahoo!ショッピング」と「LOHACO」の支払いにPayPayカードを利用すると、この通り最大9％までポイントアップします。

• 決済：1％
• 指定支払い方法：3％
• ストアポイント：1％
• さらに「5のつく日」：＋4％

しかも貯めたポイントをそのままPayPayに使えるのが便利ですよね。

PayPayには、PayPayカードの支払いと一括請求される「PayPayあと払い」がおすすめです。これでPayPayにチャージする手間もかかりませんし、ポイントも効率的に貯まります。

PayPayカードは申込みもスピーディーで、審査は最短2分、Webで支払い口座を設定すると5分ですべての手続きが完了します。

カードが郵送で届くまでには1週間程度かかりますが他社と比べれば早いので、PayPayカードはお急ぎの方にもおすすめです。

SMART ICOCAならクレジットチャージでポイントが貯まる！

これからICOCA（イコカ）を始めるなら、ぜひ記名式のSMART ICOCAをお申し込みください。申込みに少々時間はかかりますが、クレジットカードによるクイックチャージでポイントが貯まります。

チャージに使用するクレジットカードには、必ずSMART ICOCAチャージがポイント付与対象となっているものを選びましょう。

対象外のクレジットカードでは、チャージはできてもポイントが貯まりませんので気をつけてくださいね。交通利用やお買い物で効率的にポイントを貯めるためには、今回ご紹介したクレジットカードが一推しです。